2011年12月29日木曜日

過程論

結果論がすべての世界において、
敢えて、点を線に。

結果は別の何か新しい結果への過程となる。

今が最悪の結果であれば、
最高な結果への過程だと思えばいい。

今という結果を、
常に次の結果の過程に変えていく。

悲しさや辛さや嬉しさや成功や挫折をカテに、
その一歩をできるかぎり多く積み上げて。

結果の集合帯が過程となって、また新しい結果に届く。

2011年12月28日水曜日

【読書】『ブラックジャック創作秘話~手塚治虫の仕事現場から~』

『ブラックジャック創作秘話~手塚治虫の仕事現場から~』
吉本浩二 (イラスト), 宮崎 克 (原著) 




『 このマンガがすごい!2012 オトコ編 』で、見事1位の座を射止めた漫画。
手塚治虫の名作、ブラックジャックを中心に、
彼の制作現場の裏話を、関係者の証言を元に再現した作品。

表現者して泥臭いまでに、自身の理想を追い求めた手塚治虫の情熱が心を打つ内容。


人は彼を漫画のカミサマと呼び、漫画界の頂点に立つ誰もが認める天才。


時に、天才とは、人よりも努力をいとわない才能を持った人を指すと言う。

絶えまない探求心と、理想を追求するための絶対的な行動量を努力と呼ぶのであれば、
彼もまた例外ではなく努力の天才だったようだ。



連載を8本かかえていたときは、
年末年始も含め、年中無休で作業に当たり、徹夜も日常茶飯事。
タクシーや飛行機の中など移動中でさえマンガを書いていたというのは、有名なエピソード。


どんなに多忙でも、クオリティには一切妥協しない。
ブラックジャックのストーリーを考えるとき、
自身でストーリー案を4案を出し、編集者に意見をもとめ
1案に絞っていくのが慣例だったらしい。
100話あったら、その裏には使われなかった300話があるという。


また、人がどんなに彼を賞賛しようとも驕ることなく、
若手の画風や漫画を研究し、常に自身の表現を高めていく姿勢を忘れなかった。



「創作を志すものが、完璧をめざさないでどうするんですか!」
という彼のメッセージは力強い。


僕の仕事は決して、表現や創造性を極める仕事ではないれど。
それでも、その分野のプロフェッショナルとして、完璧を目指さなくてならない。

いま自分にできる最高のパフォーマンスを続けなければ、いまの自分は一生越えていけない。